山口遼さん著の「シン・フォーメーション論」を読んでいます。読んでいますなので、まだ読み終わっていません。「シン・ニホン」も積本になっています。「シン・ゴジラ」は観ました。面白かったです。
書評ではないので細かなことは書きませんが、"第3章 フォーメーション解釈の新フレームワーク―ネットワーク科学から見る「動的な配置構造」"が面白そう。
応援しているベガルタ仙台のメンバーを想像して、実際にやってみました。
応援しているベガルタ仙台のメンバーを想像して、実際にやってみました。
ポジションチェンジネットワークの定義
詳細な定義であったり意味は本を買って、ご確認ください。
2部グラフに用いる2つのカテゴリーを規定する必要がある。選手の移動、ポジションチェンジを表現するネットワークになるので、1つは言うまでもなく「選手」たちからなるノード群だ。もう1つは、選手たちの移動やポジションの交換を表現するために、分割されたピッチ上野「スペース」をノードとする群とする。
リンクの定義は、「ある選手があるスペースでよくプレーするならノード間にリンクを張る」とする。
ポジションチェンジネットワークの作成
世の中にはもっと便利なものもあるのかもしれませんが、サクッとやってみたかったのでExcelで実践します。
①敵陣を5レーン×3ラインで区切る
ほどよくセルの高さ、幅を調整して罫線を引きました。一番手間がかかりました。
②各選手が「どのスペースでプレーするか」をセルに記載
立派なデータがあるわけでもないので、100%主観で記載していきます。
③各選手が、いくつのスペースでプレーしているか集計
COUNTIFとワイルドカード(*)を使えばすぐにできます。
④図を各ポジションに配置
テキストでポジション名と、先ほどの集計結果を記載します。
⑤タスクの替えが効かない選手を色付け
集計結果が"3"以下の図を変えています。
⑥同じスペースを共有する選手を結んでネットワーク化
強弱(=共有回数)は線の色と太さで表現しました。
⑦完成
100%主観で作成していますが、僕が思い描いていたようなポジションチェンジネットワークになりました。
- センターバックは、ビルドアップ時にサイドバックとではなく、ディフェンシブハーフとの関係でポジションを変える
- 左サイドバックは、あまりポジションチェンジせず、ネガティブトランジションを考えている
- 右サイドバックは、フィニッシャーのポジションにも侵入するため、右サイドハーフやセカンドトップとスペースを共有する
- セカンドトップは、ゴール前、サイドと広いスペースを使い、複数選手とポジションチェンジをすることで、相手の認知に負荷をかけている
- ストライカーは、ペナルティエリア内にポジショニングをしている
結論
これで何が分かったのかは、分からないですけど、ただフォーメーションの数値に合わせて選手を配置してみるよりは、どんな関係性を持っているのかは見やすくなりました。また、今回は2部グラフでしたが、3部グラフにすることで、求められているであろうタスクと選手特有の強みも見やすくなるでしょう。今回は「面白そうだからサクッと」が目的なので割愛します。
「いちいちミクロな配置を図に起こすのも面倒だけど、ただスタメン発表の配置を図にしただけじゃ物足りないよね」というような人には良いかもしれません。そんな人でも、サクッと作成できますし、頭の中も整理されたのでオススメです。